聖厳法師

世の中の僧、聖厳法師は、自らを「風雪の修行僧」と呼んでいます。以前、台湾の「天下雑誌」にて、「この4百年で台湾で最も影響力のある50人」の一人として選ばれました。挫折と離散、試練と転換で満ちた一生を紹介します。

 法師は幼少から体が弱く病気がちで、14歳の時、狼山で出家しました。その後、軍隊に入隊しました。後、30歳で再度出家し、6年間のお籠もり修行、日本留学、アメリカでの布教、法鼓山の設立など、数々の事に取り組んで来ました。全てゼロから出発し、苦しみから悲願を見つけ、毅然から禅と聡明を見つけ、法師にとって、生命は仏法を実践できる歴程だといいます。

 仏教の地位と僧徒の素質を高めるため、聖厳法師は40歳の時、日本に留学しました。1975年、日本の立正大学にて文学博士の学位を取得後、文化大学、東呉大学等の学校での教授以外に、中華学院仏学研究所所長、米国仏教会副会長及び訳経院院長を務めてきました。また、中華佛学研究所、僧伽大学、法鼓人文社会学院を設立し、高等研究人材を育成してきました。他にも、佛学学報や佛学研究年刊を発行し、政治大学や文化大学などにおいて、博士や修士課程の学生に論文指導を行い、世界の100以上の大学において、200回以上の講演を行ってきました。

1989年、法鼓山は「世界仏教教育園区」を願って設立され、学術研究、修行、人助け等の各項目を立案し、全世界に、布教、禅修行、文化、教育、人助けの組織体系を徐々に確立しています。現在すでに、台湾各地、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オーストラリアの4大陸に、仏学禅の共同修行所を設立しています。法師は長年にわたって、自らアメリカと台湾において、仏法を広め、世界各地において禅の指導を行い、国際的にも有名な禅師です。伝承してきた臨済と曹洞の二つ仏派が経典に深く入り、各派を融合させ、自然で生き生きとした方法で臨機応変に教え、世界中の各種文化背景の人たちに受け入れてもらいます。

 現代人の言語と観点で普遍的に仏法を伝えるために、法師はきわめて忙しいスケジュールで、執筆活動を行っています。今までに、中国語、英語、日本語で書かれた著作は100種以上にのぼり、それ以外にも多くの著作が多言語に翻訳され、世界各地に広まっています。相次いで、中山文芸賞、中山学術賞、国家文化賞、総統文化賞などを受賞しました。

ここ数年、文化、教育、布教及び修行等の悲願をさらに普及させるために、科学技術、芸術、文化等分野の方々と多く対談してきました。また、異なる宗教とも協力し合い、広い心と国際化の視野が、国内外の各界の評価を得ています。法師の唱える「心の環境保護」の観念は、「人の性質を高め、人の世で浄土を実現する」の理念で、漢伝仏教を根本としています。国際化、多元化の目標に絶えず突き進み、現代仏教の将来の発展に道を開く神聖な使命を担っています。

 聖厳法師の経歴

1930年 江蘇省で生まれる。

1943年 江蘇南通広教寺に出家。14歳。

1949年 政局が差し迫り、軍隊に入隊、上海から船で台湾に渡る。

1959 10年の軍隊生活を終えて、東初老人の下、再度出家。

1961年 高雄の美濃にある朝元寺にて禁足、6年間寺にこもる。その後、解かれて、経典に深く入り込む。

1969年 日本の立正大学に留学。6年後、文学博士の学位を取得。

1975年 布教のためアメリカへ。

1976年 アメリカ佛教会副会長及び大覚寺の住職を務める。

1977年 東初老人死亡。老人の遺言に沿って台湾に帰国、中華仏教文化会館と農禅寺の法務を引き継ぐ。

1978年 中華学術院佛学研究所の所長を務める。

1979年 米国ニューヨークに禅センターを創立。その後、東初禅寺と改名。

1985年 北投中華佛教文化会館に「中華仏学研究所」を開設。

1989年 「人の性質を高め、人の世で浄土を実現する」の理念で、法鼓山を創建。

1990年 総召集人を担当し、第一期中華国際佛学会議を開催。

1992年 「心の環境保護」を提出。これが法鼓山の核心理念となる。

1993年 台湾に初めて菩薩戒が伝わり、社会運動指導者賞を受賞。

1994年 「儀礼の環境保護」を提出。佛化連合奠祭、仏化連合祝寿、仏化総合婚礼を推進。

1997年 米国ニューヨークに、象岡道場を設立。イタリアの第11回国際宗教指導者平和会議に出席し、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世に会う。

1998年 《天下雑誌》の「この4百年で台湾で最も影響力のある50人」の中の一人に選ばれる。

1999年 「心五四運動─21世紀生活主張」を提出。「法鼓山人文社会奨助学術基金会」成立。

2000年 漢伝佛教の代表としてニューヨーク国連本部で行われた「宗教・精神指導者のミレニアム世界平和サミット」に参加し、テーマ演説を発表。行政院文建会の「終身文化貢献賞」を受賞。

2001年 法鼓山の世界仏教教育園区にて、僧伽大学仏学院の設立と開校式典を行う。台北で行われた「世界宗教合作会議」、ニューヨークで行われた「宗教・精神指導者のミレニアム世界平和サミット」にて演説を行う。

2002年 仏教の指導者として、ニューヨークで行われた「世界経済論壇会議」、タイのバンコクで行われた「世界宗教指導者理事会」に出席。盗まれて長年海外に渡っていた阿シュク仏頭を中国山東省の神道寺四問塔に戻す。《天台心鑰--教観綱宗貫注》の書籍が、第37回の「中山学術著作賞」を受賞。

2003年 法鼓山人文社会奨助学術基金会と北京大学が提携し、「法鼓人文講座」を開設。世界宗教指導者理事会の招待で、日本の京都で開催された第一回「世界青年平和サミット」に出席。第二回総統文化賞を獲得。

2004年 法鼓山人文社会奨助学術基金会の推進で、台湾大学と北京清華大学が提携し、「法鼓山人文講座」を開設。

法鼓人文会学院動土式典を主催。バンコクで行われた「世界宗教指導者理事会」と「アジア太平洋青年平和サミット」、ヨルダンで行われた「世界宗教指導者理事会」に出席。総召集人として、「世界青年平和サミット台北のフォーラム」を主催。

2005年 アイルランドのダブリンで行われた世界銀行の「信条と発展会議」に出席。法鼓山人文社会奨助学術基金の推進で、台湾成功大学と南京大学が提携し、「法鼓山人文講座」を開設。中国の北京大学、清華大学、南京大学、広州中山大学において、特定テーマの講演を行う。タイのMahachulalongkornrajauidyalaya大学栄誉博士の学位を受ける。

法鼓山世界仏教教育園区完成、山開き。

 

空虚で終わりがある  限りがなければいい

今生やり終えられない事

空虚で終わりがある   尽きなければいい

今生やり終えられない事

未来の計り知れない生涯、常に仏教を広めたい

個人が完成できない事

みんなで手を取り合って仏教を広めよう

                                        聖厳

 

 

 

 

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